テニスをはじめたのは小学2年生の時。テニス歴は17年になります。競技人生が長い分、コーチになりたての頃は、できない人の気持ちに寄り添えなかったんです。なんで分からないんだろう、なんでできないんだろうって。でもそんな時、コーチに一方的に言われるのがイヤで、反抗していた自分の子供時代を思い出したんです。そこで心がけるようになったのは、教えすぎないこと。一方的に教えるのではなく生徒同士で教えあわせたり、ぼくが説明した後にもう一度説明させたり。そうすると子供たちがどこが分からないかにも気づけるし、自分で考える力も養えるんです。テニスは試合になると、対戦相手との戦い、自分との戦いになる。コーチはいらなくなるんです。だからこそ、自分で考える力をつけ、コーチが必要ないくらいの子供たちを育てたいと思っています。
水品 幸大朗(2012年入社/エスタ諏訪野テニススクール・コーチ)